
英語は5つのルールで必ず聞こえるようになります!
あれ?聞こえない音がある?」それ、Elisionかもしれません
英語を一生懸命聞いているのに、「この音、絶対言ってないよね……」と感じたことはありませんか?
ネイティブスピーカーは、自然に発音しやすくするために、ある音を“省略(脱落)”していることがよくあります。
この音声変化のことを Elision(エリジョン/脱落) と呼びます。
この「音の脱落」は、英語のリズムを自然にする一方で、私たち日本人にとっては聞き取りの壁になります。
第4回:Elision(脱落)
Elision(脱落)とは?
Elisionとは、ある音が発音されずに「落ちる」現象です。
ネイティブは会話の中でスピードやリズムを保ち、音のつながりを滑らかにするために無意識に使っています。「そのほうが言いやすいから」無意識に脱落するのです。
Elisionにはいくつかの典型的なパターンがあります。
ここでは、特に覚えておきたい4つの代表的パターンを紹介します。
🔢 4つの代表的なElisionパターン
① 語末の破裂音(/p/,/t/,/k/,/b/,/d/,/g/)が脱落する
📌 例文:
•You’re back. → You’re bac(k)
• Good job. → Good jo(b)
•That’s good. → That’s goo(d)
②子音+子音で前の子音が脱落する
連続する子音のうち、発音しにくい前の子音が脱落する。
📌 例文:
- Next day → Nex(t) day
- Left foot → Lef(t) foot
- Kept going → Kep(t) going
➂子音と子音の間の /t/, /k/, /d/ が脱落
子音に挟まれた /t/, /k/, /d/ が発音しにくいため、落ちる。
📌 例文:
- exactly →exac(t)ly
- blackboard” →blac(k)boar(d) *語末の/d/も脱落
- handbag→han(d)ba(g) *語末の/g/も脱落
④ /nt/ で /t/ が脱落する(鼻音+破裂音)
/n/ に続く /t/ が ほぼ消える、あるいは鼻音に飲み込まれるように消える。
📌 例文:
•want to → wan’na
•twenty → twen(t)y
🎧 練習しよう!Elisionミニ音読(音声付き)
①I like it.
発音イメージ:アィラィキッ
🔵 「it」 の最後の/t/が脱落
🔊
②Give me a cup.
発音イメージ:ギヴ ミー ア カッ
🔵 「cup」の最後の/p/が脱落
🔊
➂Good job.
発音イメージ:グッジョッ
🔵「job」の最後の/b/が脱落
🔊
④Good day
発音イメージ:グッディ
🔵 「Good」の/d/が脱落
🔊
⑤Not now.
発音イメージ:ノッナゥ
🔵 「Not」の/t/が脱落
🔊
⑥Take care.
発音イメージ:テイッケア
🔵 「take」の/k/が脱落
🔊
⑦ Exactly
発音イメージ:イグザクリィ
🔵 /t/が脱落
🔊
⑧ Friendship
発音イメージ:フレンシップ
🔵/d/が脱落 最後の/p/も脱落
🔊
⑨Handbag
発音イメージ:ハンバッ
🔵 /d/が脱落 最後の/g/も脱落
🔊
⑩Wanted
発音イメージ:ゥワニッ
*求人募集、店頭の張り紙や簡易広告で「~募集」として使われる。
Part-time Workers Wanted(パートタイマー募集中)
🔵 /t/が脱落 最後の/d/も脱落
⑪Twenty
発音イメージ:トゥエニィ
🔵 /t/が脱落
🔊
🎯 この記事のまとめ
Elisionを意識しながら聞けばリスニングはもっと聞き取れる!
- ネイティブは発音しにくい音を自然に落として話す
- 書いてあるのに聞こえないのは、「消えている」から
- Elisionはネイティブのリズムの一部!焦らず慣れていきましょう
🎁 次回予告
第5回は 「弱形(Weak Form)」です。
お楽しみに!
コメントを残す